BLOG家を建てる前に考えたい建物とエクステリアの関係

2018/03/14

エクステリアは建物をより使いやすくしたり、お庭などの家の外の空間に生活の場を広げたりします。
また、お家のデザインを引き立てたり、防犯の機能をしたりなどさまざま面で建物と深く関係しています。

そのため、設置の仕方によって住まいの使い勝手が良くなることも悪くなることもあるのです。

今回は新築する方も、リフォームされる方にも共通する、エクステリアと建物の関係で知っておきたいポイントを紹介します。

建物の設備

まずは、どの家庭にもある住宅設備について。

エネファームや給湯器などの設備類はよく建物の外に設置されます。
特にエアコンの室外機は、各部屋に取り付けることもあり数も多く、スペースを意識していないとお庭の景観や使い勝手にを悪くしてしまうこともあります。

では、実際にどこに気を配って室外機を置けばいいのでしょうか?

室外機の向き

室外機は隣家に向かって吹き出すような配置になると、自分の家に対しては裏側でも、隣家にとってはリビングに向かって風が出ているということもあります。
のちのちトラブルにならないためにも、隣地を含めた周りの環境も意識しておきましょう。

また、室外機の前に植物を植えると弱ってしまうので避けたほうがいいです。
どうしても植えたい場所が室外機の前にきてしまう場合は、風の角度を変えられるカバーを取り付けて直接室外機の風が当たらないように工夫する必要があります。

設備類を隠す

ガーデニングをして美しいエクステリアをせっかく作っても、設備類がむき出しだと雰囲気を壊してしまいます。

そのため弊社でも、エネファームなどの設備類は目立たない場所に配置するように設計しています。
建物の配置の関係でどうしても目立つ部分などの設置せざるおえない場合は、風通しの良いフェンスなどで工夫するとよいでしょう。

お庭で洗濯物を干したり、ガーデニングをしたい。
使い勝手もよく美しい庭づくりに肝心なのは、庭がある場所そのものだったりします。
一度家を建ててしまうと庭の位置はなかなか変えられないので、その土地でベストな配置にすることが最重要なのです。

庭に最適な場所とは?

一般的に理想とされている建て方は、家は北側に寄せて建て、南側を広く開けるように庭を作る計画です。

しかし、分譲地などでは、同じような配置の家が多いため、隣の建物が自分たちの庭のギリギリの場所にあり、日差しが望めないということがよくあります。
夏でも庭の半分しか日差しが届かず、いつもジメジメしているという状態のお庭をよく見かけます。

では、限られた条件ではどのように庭を配置すれば良いのでしょうか?

敷地の条件にもよりますが、東側にゆとりがある場合、東側に庭がくるような配置がお勧めです。
隣家の日差しの遮りを比較的避けることができ、日差しも入りやすいです。
また植物は西日に弱いものが多いため、朝からお昼ごろまでたっぷり日を浴びて、午後からの強い日差しが抑えられる場所が最適です。

テラスの設置

あるととても便利な物干しテラス。
新築で住まわれる場合、新しく生活を始めてからほしくなることもあり、リフォームで増設される方も多いです。

一言にテラスといっても様々な種類があるので、ライフスタイルに合わせたテラスの選び方をご紹介します。

オープンタイプテラス

屋根と柱だけで構成されたテラス屋根です。
洗濯機が置いてあるユーティリティスペースからすぐの勝手口の部分に物干しテラスがあると、とても便利です。
2階のベランダまで洗濯物を運ぶ手間がないだけで時短になります。
また、室内には置きたくないゴミ箱や泥の付いた野菜など、雨を気にせずに置けるスペースとしても活用できます。

クローズタイプテラス

雨などの悪天候を気にせず洗濯物が干せるのが一番のメリットです。また埃や花粉などの衣類に付着してほしくないものも防げます
気候が良い日にソファを出してお茶をするのもいいですね。
換気扇を付けたり窓の位置などもカスタマイズできるため、使い方を考えたテラスを作ることができます。

物干しテラスを設置する場合の注意

タイルを外壁に使っている場合は、テラス屋根を直接固定するが困難です。
そのような場合は、独立タイプのテラスを使用し、建物に影響が出ないようにする必要があります。

まとめ

いかがでしょうか。
家を建てる際にはエクステリア以外にもこだわりたい部分はたくさんありますが、今回ご紹介した部分は特に後悔することが多い場所でもあります。

一生ものの家をより快適にするために、専門業者と相談しながら、素敵なエクステリア・外構にしましょう。