BLOG狭さを生かして庭を計画する。

2019/05/07

 

狭くて何もできないと思っているお庭でも意外にデザインの仕方によっては、

広がりを感じるスペースにすることができます。

 

たとえば平坦な庭の場合は、段差を設けると、縦の動きが生まれ、視覚的にも立体感が生まれます。

ステップごとに素材を変えると変化のある見せ方ができます。

 

色を明るくする、たとえば、ベージュやホワイトなどの明るい膨張色の素材を使うと

広く見え清潔感も感じられます。

 

狭いお庭はお隣との距離が近い場合が多く、過ごすには落ち着かないという条件のところが多いです。そのような場合は、完全な目隠しになる塀などを建てる事をお勧めします。

高い塀は、狭い印象になってしまうと思われますが、完全にプライベートに囲ってしまうことで、心理的に囲われて安心して過ごせる空間となり、使いやすくなります。

樹木を入れすぎない

木は枝が横に広がり、狭い庭を更に狭くしてしまいます。

樹木は最低限に抑えながら、低木や下草類などで低めの植物で構成するとよいでしょう。

ライティング

奥行きがない場合の庭は、照明を使って樹木や壁を照らすだけで、

室内に居ながら身近に楽しめます。

また、野外をライティングして、室内を少し暗くすると、野外のライティングが際立って

いつもと違った部屋の演出を作り出すこともできます。

タイルテラス

写真の施工現場は名古屋市千種区で工事させていただいた4畳ほどの庭です。

隣地との境には、目隠しになるタカショーの千本格子フェンスを使い、風と光を通しながら、目隠し効果を兼ねています。タイルは400角の自然石風タイルを使用。

立体感のある自然石風のタイルは、お庭に使うと馴染みやすいです。

立水栓の水を受けるパンは、鮮やかなコバルトブルーの陶製鉢を使うことで、

お庭にメリハリが生まれます。