BLOG緑はエクステリアの要

2017/08/28

こんにちは。
名古屋の外構工事・エクステリア専門会社のデコガーデンです。
前回は、西洋スタイルの庭についてご紹介しました。
今回は、関わりの深い植栽についてお話ししたいと思います。

植栽は、庭はもちろんエクステリアにおいても大切な存在です。
植栽は植える位置や使い方によって、建物の印象がガラリと変わります。
生き物なので、多少のメンテナンスは必要ですが、比較的お手入れが、簡単なものを中心にご紹介します。

 

植物の選び方

●環境で選ぶ

一日にどれ位の日照時間があるのか、また風通りや土質によっても、植物の成長が大きく変わってきます。
日陰に日光を好むハナミズキを植えても花が咲かず成長も緩やかだったり、逆に、日当たりに日陰を好むハイノキなどを植えると葉焼けをおこし、枯れてしまう場合もあります。
樹木のイメージと合わせて、植えたい場所に適応できるかコーディネーターに相談して決めましょう。

●雰囲気で選ぶ
洋風のお庭にマツなどの和風を連想させる樹木を合わせることは難しいです。
逆にバラのような華やかな植物を、和庭に植えるのも浮いてしまします。
植物選びは、好みが一番大切ですが建物のイメージや庭の雰囲気などに合わせて選んだ方がよいでしょう。

 

植物の活かし方

●引き立て役

アルミフェンスや外壁などが露わになり過ぎると無機質で硬い印象が強く出てしまい、折角のエクステリアが沈んで見えてしまします。
そこで、目立つ外壁の前などに柔らかい葉の樹木を植えてあげると印象がぐっと優しくなり生き生きとした雰囲気になります。

アルミフェンスとカーポートの柱が重なる込み入ったところに、樹木を重ねるように植えると冷たさを緩和してくれます。

外壁とポストとの間に樹木を植えるとポストの背景として、また、外壁の単調さを和らげます。

駐車場とアプローチの間に植栽することで、切り放された印象になりがちな駐車スペースとのつながりを生みます。

●目隠しなどの役割

目隠しで使われるのはフェンスや壁を設けることが多いですが、使いすぎると閉鎖的になりやすくコストもかかります。
目隠しや侵入防止として樹木を選択してはいかがでしょうか?
完全ではありませんが、さり気ない使い方で目隠しが可能です。

塀を作りながらもサイドは大きめの樹木を植え、外部からの目線を遮ります。

トイレやお風呂場などの窓は光を通したいけれども、目隠しも意識したい時などに樹木はおススメです。

給湯設備や勝手口にあるゴミ箱など、生活感のあるものは見せなくないもの。出入口に植栽を植えておくと目線が奥まで届きにくい

●生活環境の改善に

樹木は、風や日光などの影響を和らげてくれる優れものです。
落葉樹は、夏の強い日差しを遮り、冬は暖かな日差しを通してくれます。
室内の人工的な空調ばかりに頼るのではなく、自然の機能を取入れることでエコロジーな生活につながります。

春に新しい芽吹き、初夏の新緑、そして開花などさまざまな四季の表情を感じる事もできます。
芳香のある植物を使うとさらに季節感を感じる事ができます。

 

脇役の植物を組み合わせて、よりバランス良く

樹木は高木ばかりではなく、生垣などで使う中木や地面を被う草本類など様々な種類があります。
人気があり管理が比較的簡単なものを紹介します。

●中低木
0.3~1m程度の樹木 高木の根元を演出したり、広い面積を刈り込みで構成する場合などに利用。


※左から、シルバープリペット、ヒメウツギ、ベニバトキワマンサク。
・シルバープリペット:明るい小さな葉が優しい印象です。
・ヒメウツギ:5月頃に白いスズ状の花をたくさんつけます。
・ベニバトキワマンサク:鮮やかな桃色の花と深い紅色の葉が個性的。生垣に向いています。

●草本類、グランドカバー
地面を這うように育つ植物、広い面積をおおいたい場合や、野山の風情を出したい時などにアクセントに植えたりなど。様々に利用されています。


※左から、サントリナ、イワダレソウ、イワナンテン。
・サントリナ:シルバーカラーの葉は爽やかな印象を与えます。
・イワダレソウ:成長が早く地面を広くおおいたい時に向いています。
・イワナンテン:艶のある深い緑の葉ですが、秋には赤く紅葉します。


※左から、アベリアカレイド、タイム、フッキソウ。
・アベリアカレイド:ふんわりと小さくまとまる植物です。乾燥にも強い。
・タイム:地面をおおうように広がり、春には小さな花をたくさん咲かせます。
・フッキソウ:成長が比較的遅いですが、背が高くならず扱いやすい植物です。

 

緑があることでのメリット・デメリット

【メリット】

緑は心身を癒しリラックス効果があります。
玄関先に一本だけでも生き生きとした木があると、出かける瞬間や疲れて帰ってきた時など、ちょっとした癒しを与えてくれるでしょう。
樹木は適度に日陰や日差しを調整してくれ、家の気候の微調整に貢献してくれます。
また、季節を追うごとに開花や落葉などの変化していきます。
何気ない日々に四季を身近に感じられます。

【デメリット】

植物は、水遣りや剪定など定期的なメンテナンスが必要ですので、最初はあまり植え過ぎず、自分で管理ができる最小限にするほうがよいでしょう。
植物によっては、毒性のあるものもあります、特に小さいお子さんがいる場合は注意して植物を選びましょう。

 

プランナーからのアドバイス

日中ほとんどいない、管理がほとんど出来ないなど、あまり植物に手を掛けられない方は、たくさんの植物を植えるのではなく、最初は自分で管理できそうな最小限の植栽に抑えたほうがよいです。
その後、管理できるようであれば徐々に増やしていく事を考えてもいいでしょう。